2025年に楽天Koboで読んだ本の紹介記事です。ネタバレはありませんので、安心してお読み頂けます。
また、本人の備忘録?的な意味合いの記事になりそうです。

外出先でのスキマ時間にスマートフォンのKoboアプリで、休日の自宅時には愛用の楽天Koboリーダーで読書をしています。
私に取って、電子書籍はなくてはならない媒体となりました。


ミステリ系が好きなので、必然的にその分野の紹介が多くなるかなと思いますが、
実際のところ、分野に特定した読み方はしておらず、「おもしろそう?」で手にした本を読んでいます。




※この記事で紹介されるものは全て電子書籍版で、リンク先の書籍も電子書籍です。
紙媒体をお求めの方はお気をつけ下さい。

七回死んだ男 西澤保彦

初版:1995年10月
タイムリープ・リヴァイバル SF推理小説

SFとはいえ、推理部は本格的、少々頭が混乱させられました。
そして、最後の最後でドンデン返し、「ソウきましたか!!」
読み返したくなる作品でした。

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主人公(久太郎/愛称キュータロー)は或る特殊体質の持ち主です。
この特殊体質はランダムで発生、同じ日を9回繰り返してしまう、というものです。
この体質から起こる現象を、本人、「反復落とし穴」と命名しています。

新年、親族の集まりでまさかの殺人事件?
キュータローの祖父が死にました。

そして、「反復落とし穴」の発動。

犯人は親族なのか?
繰り返される殺人と祖父の死を反復する日々の中で、見つめ直し、食い止めるべく、キュータローは思考を巡らします。

祖父の死の真相に辿り着いた先、すべての疑問が解かされます。

プラスティック 井上夢人

2024年本屋大賞 発掘部門作品。

「嗚呼、あなたも?」
謎が謎を呼ぶ展開でのめり込める作品でした。

久しぶりに一気読みしてしまいました。
面白かったです。

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事件の鍵となる主婦「向井荀子」のワープロ練習を目的とした日記、この日記が保存されたフロッピーを手にする事になった無名の作家が事件の究明に動きます。

発生した惨殺事件。

無名作家の日記を元にした調査によって、被害者や容疑者とその周辺人物達、そして彼らの謎多き過去が浮上します。

また、彼ら登場人物たちが主観となる章では事件がよりリアルに語られることになります。

物語中・後半から告白される内容によって、これまでの伏線回収がなされ、終盤に入ります。

そして、物語はプラスティック(可塑性)をもって収束に向かい幕を閉じようとします・・・。